2024ならサンウリム11月10日
サンウリムとは韓国語で寺子屋のこと。多文化共生と出会いのお祭りとして今年で30回目を迎えました。昨年は終日雨模様で寒かったのですが、今年は天気に恵まれ、汗ばむほどでした。今年も昨年に引き続き、夜中スタッフの皆様からの出品を募り、おかげさまで昨年の売り上げ15000円の3倍近い売り上げとなりました。また、お手伝いやお弁当の差し入れも頂き、ありがとうございました。屋外会場と人権センター屋内の二つで催しがありましたが、屋外のアトラクション、出店の様子をご紹介します。
サンウリムのスタートは10時ですが、出店の担当者やアトラクション出演者は準備に追われてます。一方観客は観客席に座ってスタートを待ったり、おいしそうなお店を物色し始めます。お昼前の時間帯ですからまずは食べ物の確保です。しかし主催者の挨拶が終わるまでは、「待て!」です。皆さん時刻に忠実です。
主催者の挨拶が終わると、食べ物や食料品、雑貨などの販売が始まりました。私たちの右隣の店は吉野自主夜中で和歌山のミカンを一皿200円で販売していますが、あっという間に人だかりです。例年人気がある出店です。この時間帯、私たちの人気商品はフィリピンのママが作ってくれた油で揚げた牛肉のパイです。まだ温かいパイ一つ100円でどんどん売れていきます。ママに感謝です。
私たちも陳列と販売の合間を縫って、お昼の確保にあたりを物色します。私たちの目の前では、中国帰国者連絡会が水餃子1パック6個で200円で販売していました。私も1パック確保しました。赤い野球帽をかぶった年配の売り子の方は、「私は半分日本人。母親が日本人、父親が中国人」と人懐こい笑い顔で、「あなたはいくつ?」と聞いてきました。いろいろ苦労された話を聞きたかったのですが、水餃子を売るのに忙しくされていました。沢山売れるといいですね。
アトラクションと並行してお昼に近づくにつれ、他の食べ物屋は人だかりが多くなってきます。私たちの出店も少しずつ人が寄ってくるようになりました。皆さんの胃袋が落ち着き始めたのでしょう。とうがらしのオリーブオイル漬けも最初の1本が売れました。女性はペルーの雑貨、帽子、小間物などに興味を持ってあれこれ楽しんでいますが、なかなか踏ん切りがつかないようでもあります。
福島復興支援と称して野菜販売をしている出店に若い女性が売り子として呼び込んでいました。「サンウリムでなぜ福島支援?」と聞いたら、大学で学んでいる先生が福島出身とのこと。先生から福島のいろいろなことを課外授業として聞いているのでしょう。草の根のつながりを感じます。
12時を回っても相変わらず食べ物屋は繁盛していますが、少しずつ夜中の出店にも人が集まる時間帯になってきたのでしょう。カラフルなペルーの帽子を被った女性にはすぐさま鏡を差し出す山本さん、昔は洋装店か美容院で働いていたのかも。若い女性は小間物をあれこれ楽しんでいました。女性のショッピングは楽しむこと優先で、買うことは二の次なのでしょう。お米は京丹後のコシヒカリ新米と奈良のヒノヒカリ新米のブレンド、ヒノヒカリの新古米を3合ずつ小分けにしました。11月は新米の入荷時期ですので爆発的に売り切れとはなりませんでしたが、じわじわと売り上げに貢献してきました。スタート直後には心配していたとうがらしのオリーブオイル付けも売り上げに貢献しました。その他思いもかけない単品ものも結構売れたりして、時間帯、人の流れ、値段、売り物の種類とお客の関心など商売の基本を勉強した一日でした。
夜中のスタッフや生徒さんも来てくれて、撤収作業などもお手伝いいただきました。ありがとうございました。人との出会い、草の根の繋がりを来年もまた楽しみにしています。
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